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先日、diskpart コマンドを用いたパーティションの削除方法を記事にまとめました。
そこではフリーソフトはなくても削除くらいならできるということを結論としていました。
しかし Windows を利用されている方の中には 「コマンドなんて怖くて触れない」 という方もいるかと思います。そのような方に使っていただけるようなソフトウェア、MiniTool Partition Wizard というツールを紹介いただいたので、記事にしてみようと思いました。
www.partitionwizard.jp
今日はそんなお話。
- MiniTool Partition Wizard とは?
- この機能をコマンドでやるとしたら?
- MiniTool Partition Wizard をインストールしてみよう
- 起動してみよう
- パーティションの縮小を行ってみよう
- ファイル システムのエラー チェックをやってみよう
- MiniTool Partition Wizard とコマンドで実行するときとの比較
MiniTool Partition Wizard とは?
一言でいうとパーティション管理ツールです。今回ご紹介する無料版では以下のことができます。
- パーティションの新規作成、削除、削除
- パーティションの移動、サイズ変更、拡張
- ファイル システムのエラー チェックと修復が可能
- FAT を NTFS に変換
- これらの操作を GUI でできる
この機能を見ていると GUI で操作が完結できることが一番ありがたい機能だなというのが個人的な見解です。
この機能をコマンドでやるとしたら?
自分で記事を書いた手前、言うのも憚られますが、diskpart も含めて普段 Windows を使うだけほとんど馴染みのないコマンドでしょう。(もちろんキッティングなどでがっつりコマンド使うと話は別ですが)
- パーティションの新規作成、削除、削除
-> diskpart コマンド - パーティションの移動、サイズ変更、拡張
-> diskpart コマンド - ファイル システムのエラー チェックと修復が可能
-> DISM.exe /Online /Cleanup-image /Restorehealth と sfc /scannow かな? - FAT を NTFS に変換
-> convert コマンド
※ ソフトウェアが実際に上述のコマンドで機能を実現していることを保証するものではありません。あくまで私個人の予測であることをご理解ください。
これらのコマンドの使い方、あなたはパッと出てきますか?
MiniTool Partition Wizard をインストールしてみよう
- MiniTool Partition Wizard のサイトにアクセスして [ダウンロード] をクリックします。
- インストールした pw1205-free-online.exe を実行します。(バージョンによって数字の部分が変わる可能性あり)
- 画面の指示に従ってどんどん次へ進んでいきます。
以上です。簡単ですね。ただし、1 つ気を付けていただきたい点があります。
インストーラーを起動したときに最初に表示される画像が以下のものになります。
このままだとソフトウェアが 2 つ入ってくるのですが、今回の記事で取り上げているのは上部の MiniTool Partition Wizard Free です。不要であれば ShadowMaker Free のチェックを外しておきましょう。
ユーザー体験向上プログラムは OS でいうところの診断データのようなものでしょう。こちらも任意でご選択ください。
起動してみよう
起動画面は以下のような画面です。
Windows のディスクの管理画面と近いですね。ですがここで 1 つ、すごくいいなぁと思う機能がありました。それが以下の画像の機能です!
なんと画面下のパーティション部分をクリックするとそのパーティションに配置されているファイルやフォルダーが見えるのです。
これでブート領域が見えるのはありがたいです。ありがたいのは私だけかもしれないですが……
パーティションの縮小を行ってみよう
今回は C ドライブを 200 GB に縮小してみようと思います。画面真ん中の C: というところか画面下にある C: というところを右クリックして [移動/サイズ変更] をクリックすることで行うことができます。
以下のような画面に遷移します。
[サイズと場所] のところの "<" や ">" をドラッグ & ドロップすることでサイズを変更できることに加えて、[パーティションサイズ] の項目に数字を直接入力することでも設定を行うことができます。
この直感的に操作を完了できるところは GUI ならではですね。
注意事項として、変更をかけたあとは画面左の [適用] をクリックしなければ設定が反映されないということです。
私も使っている中で何度か [適用] をクリックし忘れて、なんで設定がうまくいかないんだろう、と考えてしまうことがありました。
「これでよければ [適用] をクリックしてください」 みたいなメッセージが出ると親切かなぁと思いました。
でもパーティションの設定は誤って操作すると大変なので、設定が即時反映されないという動き自体はありがたいと感じます。
ファイル システムのエラー チェックをやってみよう
今回は C ドライブのエラー チェックを行ってみます。
今回は破損は間違いなく起きていないので [チェックのみ (修正しない)] を選択します。何かおかしいな、と思うときはトラブル シューティングを目的としていると思いますので、基本的には [チェックして検出したエラーを修正する] を選択するとよいでしょう。
[開始] をクリックするとファイル システム チェックが開始されます。
実行すると画面中央部に進捗が記録されるのですが、これを見て一発で気づきました。
これ chkdsk コマンドだ。
そうだ。冒頭のコマンドはシステム ファイルの修復コマンドだ。今回はファイル システムの話だから chkdsk コマンドだ。
- ファイル システム
HDD や SSD などの記憶装置に保存されたデータをコンピューター上で操作するための仕組みのこと。
OS は read とか write とかのシステム コールを使ってこれらのファイル システムにアクセスする~とか、語るといろいろありますが、要は NTFS とか FAT とかのこととを思っていただくとよいです。 - システム ファイル
OS が動作するために必要なファイル。desktop.ini とかがこれにあたります。フォルダー オプションの詳細設定で [保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)] のチェックを外すとシステム ファイルが見えます。(そうしなくても見えるものはあります)
システム ファイルを超ざっくりいうと 「消えたら OS がちゃんと動かなくなるやつ」 という認識でよいと思います。
話が逸れましたがファイル システム チェックも簡単にできました。
MiniTool Partition Wizard とコマンドで実行するときとの比較
コマンドでやるか、ソフトでやるかを個人的な関t年で比較した結果が以下になります。
とっつきやすさ | 作業の難易度 | 作業速度 | |
---|---|---|---|
コマンド | × | × | 〇 |
MiniTool Partition Wizard (無料版) | 〇 | 〇 | △ |
MiniTool Partition Wizard (無料版) のよいところ
- GUI で直感的な操作ができる
- コマンドの知識が一切不要
- 設定はすぐに反映されず、[適用] をクリックする必要があるから誤操作を防止できる
MiniTool Partition Wizard (無料版) のよくないところ
- インストール時に不要なソフトもインストールされるかもしれない
コマンドでなんでもできればマウス操作や GUI などを一切介さずに作業ができるので最速で作業を完了できると思います。が、ただそれだけです。
先にも書いたようにどうしてもフリー ソフトをインストールできない、という制約がなければ MiniTool Partition Wizard (無料版) の利用は選択肢に挙げてもよいと思います。